VOICES FROM JAPAN(日本からの声)展は、6月15日から8週間にわたり、ニューヨークの聖ジョン大聖堂で開催されました。8週間の会期中に、10万人以上の入場者がこの展覧会を目にしており、入場者からの反響も数多く寄せられました。

次は、2013年3月25日から4月10日まで、コロラド・スプリングスでの開催を予定しています。またサンフランシスコでも2-3月の間の開催が検討されています。詳細は決まり次第お知らせします。

[展示作品は4つの要素から構成されています]

  • 短歌:震災後に日本人が詠んだ心を打つ短歌75首(英語翻訳付き)を展覧会カタログのなかで紹介、そのうち31首を会場で展示。

    英語翻訳は、アメリカの日本文学研究者で前コロンビア大学東アジア図書館長エミー・ハインリック、コロラド州立大学教授ローレル・ロッド、コロラド・カレッジ教授ジョーン・エリクソンの3人が担当しました。75首の短歌は、朝日新聞社の協力のもと、文化交流工房(代表辻本勇夫)が朝日歌壇掲載作品を中心に編纂しました。

  • 希望の千人のポートレート:ニューヨークで活躍する現代美術作家中川直人が日本を訪れて描いた1000人のポートレートから、100点を展示。
  • 被災写真のコラージュ:被災地の瓦礫の中から掘り出された被災写真(宮城県)を写真家笹口悦民・さおり夫妻がコラージュに構成した作品2点。笹口夫妻とPhoto Kizuna Project のメンバーは、被災した写真の洗浄・修復作業を行っています。
  • 東北の画像:ニューヨークの写真家マグダレーナ・ソーレによる写真20点。ワシントンのビデオ作家ジョーゼフ・クラコーラによるドキュメンタリービデオ上映。

短歌作品から

被災地の歌人の作品からご紹介します。

美原凍子(福島県)2011年5月作

それでも春は巡り来てけぶるがに咲く ふくしまのうめももさくら
still, after all,
spring has come again-
dimly shrouded
blossoms of Fukushima:
plum, peach, cherry

福島幹夫(宮城県)2011年5月作

なんとなく皆がやさしくなりにけり 余震が続く雑踏の街
somehow or other
everyone has become
kindhearted
on the crowded streets
as the aftershocks continue

三船武子(岩手県)2011年12月作

十月経ていまだ不明の夫(つま)を 死と認めて従妹ふるさとを去る
her husband still
missing after ten months
my young cousin
acknowledged his death
and left her home town

Translations by Joan Ericson, Amy Heinrich, and Laurel Rasplica Rodd

Cathedral Church (photo by Maya Sasaki)
Poems displayed on stands (photo by Masao Katagami)
Photo of Magdalena Solé (photo by Masao Katagami)
Portraits by Naoto Nakagawa (Photo by Masao Katagami)